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萩原製造所を運営する萩原株式会社では、2024年より「YAiGUSA BASE」として静岡県焼津市にてい草栽培を行っています。
2026年3月現在、静岡県でい草づくりをしているのはYAiGUSA BASEだけ。周囲にい草に詳しい人がいない環境のなか、熊本県八代地方の農家さんやお世話になっている畳屋さんのご協力をいただきながら、なんとか収穫・製品販売までたどり着くことができました!
そこで今回はYAiGUSA BASEのこれまでの歩みと、記念すべき初のい草・寝ござができるまでをご紹介します。萩原製造所で現在お取り扱い中の寝ござに触れながら、ぜひ読んでみてくださいね。

萩原製造所の運営会社である萩原株式会社が所有する、い草農地とプロジェクトチーム名。静岡県焼津市にあり、県内で唯一い草を育てている農地です。所有面積は約8反(2026年収穫分の植え付け面積は1.5反)。
「い草産業・文化を盛り上げ、未来につないでいきたい」という想いから発足し、2024年よりい草栽培を開始。2025年には初のい草収穫に成功しました。
YAiGUSA BASEのメンバーインタビューはこちら
「静岡・焼津からい草を」 熊本・八代地方のい草農家さんたちと歩んだ2年 / 〈YAiGUSA BASE〉横田菜々・下出憲次郎インタビュー

畑苗(撮影:2024年8月)

苗床への植え付け(撮影:2024年8月)
熊本県八代地方での研修から焼津に戻ってきて、いよいよ初のい草づくりが始まります。
い草はすぐ田んぼに苗を植えて栽培スタート、というわけではありません。その前に畑に植え付けて、それを掘り出し、今度は水を張った苗床に植え付けて育てます。

型付け。苗を植える目印を付けます。(撮影:2024年12月)

移植機の不調により20aを手植えしました。(撮影:2024年12月)
ようやく本田(い草を栽培する本番の田んぼ)に植え付けです! 当日は萩原の各支店の社員たちが応援に駆けつけました。
本来なら田植え機を使って植える予定だったのですが機械が動かず、急遽手植えをすることに。不慣れながら、一株ずつ丁寧に植えていきました。
長時間かがんでの作業は腰にもきつく、農家さんの大変さを身をもって実感させられました。

植え付け後の本田(撮影:2024年12月)
しかし、一本一本植え終えるごとに、田んぼが少しずつ緑に染まっていく様子は感動的で、達成感がありました!

2月の本田(撮影:2025年2月)

3月の本田(撮影:2025年3月)
八代地方のい草農家さんのアドバイスを受けながら、肥料や水を与えつつ成長を見守ります。同時並行で、畑苗では来年度に向けた苗づくりも進めていきます。

先刈り(撮影:2025年4月)
い草栽培には、先端を刈ることでい草を刺激し、成長を促す「先刈り」という作業があります。
本来ならい草専用の先刈り機で行う作業ですが、静岡にはないため、お茶刈り機で行うことに! 静岡らしい感じはしますが……、やはりお茶用。い草となるとなかなか切れないので苦労しました。

網掛け(撮影:2025年4月)
春になってからは成長スピードが早いので、い草が伸びてきたときに倒れないよう「網掛け」、網を掛けるための「杭打ち」という作業をしていきます。


そのあとも、成長にあわせて網の高さを上げたり、網からこぼれ育つい草を戻してあげたりとやることがいっぱいです。
6月上旬には草丈110cmだったい草は、6月下旬になると草丈130cmほどまで成長! 収穫まであと少しです。
Q:い草は植えたときの1株から収穫まで何本に増えるでしょう?
①10本 ②100本 ③500本
正解は③500本!
焼津のい草も、6月上旬:420本/株 → 6月下旬:590本/株と急成長! すごい生命力です


刈り取り(撮影:2025年7月)
待ちに待った収穫です。お世話になっている畳屋さんや萩原の社員が応援に駆けつけ、5日かけて収穫・加工作業を行いました。


ハーベスター(刈り取り機)で刈り取っていくのですが、だんだん調子が悪くなり、人力に頼らざるを得ない状況になるアクシデントもありながらも、なんとか刈り取ることができました。

収穫したい草は販売用と体験用に分けられ、販売用は製織(ござとして織り上げた)後、焼津市内の畳店へ販売されたり、小物として萩原製造所などで販売予定。
体験用は、い草体験イベント・ワークショップで使用される材料になる予定です。
販売用のい草は、このあとござに織り上げる作業が待っています! 次回は収穫したい草を加工~製織・寝ござとして完成させるまでをご紹介します。