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い草は刈り取って終わり、ではありません。い草を育てて、畳表に織り上げるまでがい草農家の仕事です! 今回は焼津で収穫されたい草が寝ござになるまでをご紹介します。

萩原製造所の運営会社である萩原株式会社が所有する、い草農地とプロジェクトチーム名。静岡県焼津市にあり、県内で唯一い草を育てている農地です。所有面積は約8反(2026年収穫分の植え付け面積は1.5反)。
「い草産業・文化を盛り上げ、未来につないでいきたい」という想いから発足し、2024年よりい草栽培を開始。2025年には初のい草収穫に成功しました。
YAiGUSA BASEのメンバーインタビューはこちら
「静岡・焼津からい草を」 熊本・八代地方のい草農家さんたちと歩んだ2年 / 〈YAiGUSA BASE〉横田菜々・下出憲次郎インタビュー

泥染め専用台車に積み込まれたい草

泥染機の中に台車をセットする様子
畳表(ござ)に仕上げるため、まずは泥染めをします。これを行うことで、日焼けによる色褪せを防げたり、い草に艶が出るようになるので欠かせない作業です。


泥染め水を地下槽に流す様子
泥染め専用の台車にい草を積んで、泥染機にセット。そして、染土水を地下槽に流すことで染めていきます。

乾燥釜へ積み込む「釜入れ」作業
泥染めを終えたら、そのい草を乾燥釜いっぱいに積み、65℃の中で14時間ほど乾燥させます。

い草を乾燥釜から取り出す「釜出し」作業
乾燥を終えたら、い草を取り出します。乾燥した泥の粉が舞うため、マスクを着けて行います。


乾燥後はこんな感じ。泥染めによって乾燥ムラが抑えられ、均一な仕上がりになっています。


い草の選別機
選別機を使って、長さごとにい草を仕分けていきます。

仕分けたい草は、長さごとにまとめていきます。左から、3尺(約90cm)、3尺3寸(約100cm)、3尺6寸(約109cm)、3尺9寸(約118cm)、4尺2寸(約127cm)のい草です。
い草は長くて美しいものから1番草、2番草、3番草…と選別されます。2025年のYAiGUSA BASEでは、1番草約98kg、2番草約225kg、3番草約236kgなど、合計約1101kg(約400畳分)ものい草が収穫できました!

製織(ござ織り)の前には、傷や枯れがないか一本一本人の目でチェックします。

いよいよ織りの作業です! YAiGUSA BASEでは4台の織機を稼働しています。い草を織機にセットすると、横方向にい草、縦方向に経糸でござを織り上げてくれます。

八代のい草農家さんのご指導のもと、仕上げ作業を練習している様子
織機でござを織り上げて完成、ではありません。織り上げたござは人の目でチェックして、気になる箇所があれば手作業で修正していきます。
繊細な作業のため、熟練の技が欠かせず、その積み重ねが、美しいござを完成させます。その後、縁の縫製などを経て……。

たくさんの過程を経て、ついにござが完成しました! 栽培からござ織りまで、約2年。い草づくりはとても時間のかかるものですが、その分形になった時は達成感があります。

もともと、萩原はござ・花ござの販売業者。長年中国の自社工場でい草の品質管理や縫製加工に携わってきた一方で、これまでい草自体の国内生産にはあまり携わってきませんでした。今回実際に栽培してみて、い草栽培や農家さんの大変さを改めて感じさせられました。
今後も自分たちで実際にい草栽培を続けることで、い草農家さんの現状や課題を肌で感じ、解決のヒントを探っていけたらと考えています。


また、栽培だけでなくワークショップなどを通して、い草文化の認知拡大の活動も行っていけたらと考えています。
YAiGUSA BASEのInstagramではい草の様子や活動を随時更新していきますので、ぜひフォローしてチェックしてみてくださいね!
Instagram:@yaigusa_base